最近、取り上げられている、「俳優の掛け持ち出演」ですが、ヤフーニュースなどでも言われてるように、「テレビ局が弱くなった」という事情があるみたいですね。
最近は演劇界から映像に進出してきた俳優さんも多いですよね。
というか、どこみても出てるような俳優さんはほとんどが、演劇界出身では無いでしょうか?
確かに、一昔前までは、出演が被っても良かったのはNHKぐらいでしたよね。
いまは、たくさんの俳優がこちらの局では善人役、あちらの局では悪人役と、視聴者から言わせると賛否両論になるとは思いますが、私としては「観づらい」ですね。
でも、ドラマも視聴率を獲得することが難しくなってきてるのもわかります。
この間も、「残酷」という印象でスポンサーたちがCMを放送しなくなったドラマもあります。
コンプライアンスが年々厳しくなっていく業界ではあると思いますが、そこは「ドラマ=芝居(嘘)」というふうに理解して欲しいと思います。
視聴者側もスポンサー側も・・・
ドラマを観ていて違和感を感じるのは、強盗などをする悪党が犯罪を犯して、「逃げる」シーンはよく観かけると思いますが、必ず「シートベルト」着用しています。
銀行強盗をして車に乗り込んでも、強盗団はシートベルトをしっかりしています。
違和感ありませんか?
俳優がドラマ内で着用していた、衣装やアイテムを使って犯罪が起きると、そのアイテムはもう二度とドラマには使われなくなります。
ちょっと話が反れてしまいました。
要するに、演技力がしっかりしている俳優でないと視聴率が取れなくなったというのも「掛け持ち出演」の大きな原因だと思います。
そのため、スポンサーからの制作費の削減で、少ない予算でも確実に数字(視聴率)が取れる俳優をとなると、カブってくるのでしょうね。
撮影現場なんかでも、たまに聞くのは、エキストラの多用です。
たとえば、主役の俳優を複数でリンチに掛けるようなシーンでも、立ち回りもやったことのないエキストラが使われたりしています。
普通は、俳優がらみはスタントマンとかを使うのが常識でした。
スタントマンを使うよりもエキストラでやったほうが、お金がかからないのもわかりますが、やはりそれなりのクオリティーになりますよね。
また、このような現状からエキストラ事務所で、アクションや芝居のクラスを開いてるところもあるようです。
そうしないと、使ってもらえないのでしょうね。
これはハリウッドなんかとは比べるほうがおかしいのは十分理解していますが、こと「芸能」に関してはアメリカの何十倍も遅れているのが日本の現状でしょう。
芸能界だけではなく、日本の文化そのものの「理解」が遅れていると思います。
どうしてかというと、今でもあると思いますが、アパートを借りる時「俳優やってます」、「お笑い芸人目指してます」というと貸してくれなかったりします。
また、一昔前までは、俳優として名前がそこそこ知れてても、クレジットカードの審査に通らなかったりしていました。
未だ、「芸能」が市民権を得てない証拠です。
なので掛け持ちをしてる俳優や事務所なんかも、オファーはできるだけ受けるという方針なのでしょう。
それなりの演技力をもってるから「成せる技」なのでしょうが、チャンネルをどこに回しても同じ俳優しか出なくなってるというのが、今のドラマ界ではないでしょうか?
一視聴者としては、内容が良くても、面白さが半減してしまいます。
あなたは、どうですか?
それとは逆に、俳優としての実力と事務所の「力」のバランスというのも、作品のクオリティーを下げる一因だと思うのは私だけでしょうか・・・
実力がなくても「事務所力」で出てくる俳優もいます。
また、お笑い芸人がどんどんドラマに進出しています。
そこは、数字だけにとらわれずに、キャスティングして欲しいところであります。
いまはもう視聴者はすぐ反応しますからね。
これほどまでに、インターネットが普及すると視聴者の意見も通りやすくなるのでしょう。
そういったいろんな要因で今の芸能界が回ってるという現状はこれから先も変わらないのでしょうかね?
これからもじっくり観察していこうと思います。
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