最近、元フィギュアスケーターの安藤美姫が織田裕二主演のドラマ『奇跡の教室』で女優デビューしましたね。
ドラマの視聴率は11.1%で好評とは言えなかったけど、安藤美姫の演技の評価が素晴らしいとオファーも増えているといいます。
そんな安藤美姫が演技の練習と一緒に取り込んでるのが、ボクシングにテコンドーで、アクション女優「志穂美悦子」を目指しているそうです。
シニア層には「アクション女優といえば?」って質問すると、必ず「志穂美悦子」と答えが返って来ます。
若い人も、長渕剛の奥さんと言えば、何となく分かるんですかね?
若者でも、志穂美悦子は知らなくても、長渕剛は知ってると思います。
そんな、長渕夫人が、日本を代表するアクション女優だったことは、40代以上の人なら誰でも知ってると思います。
では、もう女優を引退して25年以上経つというのに、アクション女優というカテゴリで誰も超える女優が出ないのはどうしてなんでしょう?
志穂美悦子とは
岡山県出身でアクション俳優、千葉真一ご主催する、ジャパン・アクション・クラブ(JAC)でスタント・アクションの修行を積み、女優として1973年にデビューしました。
初めは、吹き替え(女優の代わりにアクションを演じる)からでしたが、その美貌と演技力から顔出し(女優)をするようになりました。
JACといえば、真田広之をはじめ、伊原剛志・堤真一などを排出した、アクションプロダクションで日本で初めてできたスタントチームです。
同じ頃、日本を代表するアクション俳優=真田広之でしたが、今の若い人はほとんど知りません。
その後、数々のアクション映画での吹き替えなし(本人)のアクションや戦隊ヒーローモノにも出演し、幅広い世代から「アクション女優」の名を欲しいままにしていました。
それから、長渕剛と映画『男はつらいよ 幸福の青い鳥』(1986年)で共演し、1987年に結婚して、女優を引退しました。
現在は、フラワーアーティストとして活動しています。
どうして志穂美悦子を超えるアクション女優が出ないのか?
これは、現在の撮影でのコンプライアンスやスポンサーや制作サイドからの要望というか、常識というか、「危険なことはさせない」と決まりになっているからなんです。
昔と現在とでは、撮影の手法・技術・安全対策・コンプライアンスが全く違っています。
昔はできてたことが、今は制限されているということが山ほどあるんですね。
今は、スタントマンによるスタントも安全対策を完璧にして撮影するのですが、昔は、装備もそこそこで、「怪我したほうが悪い」という時代でした。
志穂美悦子が活躍してた時代とは違い、「危険なことを本人(俳優)にやらせて怪我をしたらどうすか?」という様々な問題が出てくるからなんです。
女優に限らず、俳優もそうで、主役級の俳優が怪我をしたら、ドラマの撮影ができなくなる、もしかしたら、怪我の状態によっては撮影中のドラマや映画が中止になってしまいかねないんですね。
なので、これまでアクション女優と呼ばれ、本人も格闘技やスタントを練習したとしても、肝心な一番ハードなカット部分は「吹き替え」を使っています。
しかし、その昔は志穂美悦子本人が全てやっている訳です。
画像をみれば顔がこっちを向いてるので、本人とわかります。
ましてや、CGなんてありませんしね。
まとめ
私も、アクション映画が好きで、昔から沢山観てきました。
今やCG全盛期で、どこからどこまでが、人間かも分からないぐらいのクオリティーです。
昔の映像は、ちゃっちいところは本当にちゃちくて、凄いところは本人だということですね。
しかし、私が思うに、志穂美悦子やってきたアクションをコピー出来る女優は後にも先にも志穂美悦子しかいないという事実なんです。
だから、どんなに格闘技やスタントを練習したとしても、練習と現場は全く違うので、彼女と同じスタントシーンは出来ないでしょうね。
なぜなら、彼女は怪我をしてても「命を掛けてアクションシーンをやってました!」といえるほどの映像があるからなんです。
今の女優に、怪我をしてても、「死ぬ気でスタントシーンやれ!」なんて言ったら大変な問題になります。
また、やりたいという女優もいないでしょう。
これらの理由から、私は志穂美悦子を超えるアクション女優は後にも先にも出ないと確信してる訳なんです。
見たことがない人はぜひとも、「主演:志穂美悦子」の映画をおススメします!
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