消費税が8%になる前の、駆け込み需要の反動で予想以上のGDP(国内総生産)の落ち込みに、消費税10%は厳しくなってきたようです。
2014年4月に消費税が、5%から8%に上がって以降の4~6月期のGDP(国内総生産)が、6.3%の大幅減で1997年の3%から5%になった時の3倍近くになってることに政府も頭を抱えてるみたいですね。
その前に、GDP(国内総生産)をチョ~分かりやすく説明します。
国内総生産(GDP=Gross Domestic Production)というのは、「一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額」のことだとウィキペディアに説明されています。
ちょっと解りづらいですよね。
どういうことか例えると、
農家が苗を¥10で農協から買います。作った米を農協に¥50で売ります。農家には¥40の労働利益がでますね。
コンビニメーカーが農協から¥70で米を買います。農協には¥20の労働利益が出ます。
コンビニは、そのお米を使っておにぎりを¥100で販売します。売れると¥30の利益が出ます。
この農家¥40+農協¥20+コンビニメーカー¥30=¥90が総利益というこです。
このそれぞれが、仕事をしたことによって、付加価値のついた商品が売れて出た、総利益のことですね。
もちろん経費などはありますが、ここではあえて加えず、わかりやすく説明すると、¥90が国内総生産(GDP)ということになります。
ざっくり言うと、「日本国内で日本人が、仕事をして稼いだ利益の合計金額」ということになります。
話を元にもどすと、消費税が上る前は、駆け込み需要で、国民の消費量が増えますね。
その反動で、消費税が上がった途端に、モノを買わなくなって、GDPが下がると見込んだ割合が政府が想像した以上だったということです。
そのGDPの中で最も大きいのが個人消費で、6割を占めています。
それが、18.7%減と、過去20年で最も落ち込むという事態になりました。
身の回りを見れば、分かるように、公共料金の値上げ、ガソリン価格の高騰、当然日用品も値上がりしています。
物価が上がった分、給料が上がったかというと、追いついてないというのが現状です。
当然、交通運賃など利用するしかないモノも値上がりすると、生活必需品を節約するようになります。
この状態が、続くとさらに消費税アップは国民を苦しめるだけの政策にしかなりません。
当然、国債を少しでも減らす対策はしなければいけませんが、税金を増やす代わりの政策ももっと重要になると思います。
国内最大規模の外資系銀行のシティバンク銀行も個人向けの業務を売却する方針であることを発表しました。
要するに日本から撤退するということですね。
低金利過ぎて利益が出なり運営ができなくなったそうです。
これほどまでに、現状の景気は落ち込んでいる様に見えますが、実態はどうなっているんでしょう?
「東京オリンピックまでは、景気が上がる」というのをよく耳にしますが、政府もこのままGDPが回復しなければ、消費税の増税は見送ることになるかもしれません。
専門家なども、これから個人消費がV字回復出来るとは思えないと見ているようです。
国債問題もあって、いつかは消費税もあげないといけないのは分かりますが、しっかりとした政策を打ち出して、国民が住みやすい日本にして欲しいと願います。
国民が増えた瞬間から、つまり赤ちゃんが生まれた瞬間から数十万円という借金を背負うことになる国、日本、一体どうすれば国債はなくなるんでしょうね。
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