旅客船「セウォル号」の沈没事故で思い出した東日本大震災での出来事

韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事故で半年前に勤務し始めた女性船員22歳が腰まで水に浸かりながらも乗客の避難誘導をして、自分の救命胴衣も女子高生に渡し、「私は最後に避難する」と言って犠牲になったこと話題になっていますね。

高校生を避難誘導しながらも自らの命を犠牲にしてまで任務を遂行しようとした女性船員の行動は中国、韓国から賞賛のコメントがすごいそうです。

それとは引き換えに、乗客を置き去りにしてさっさと救命ボートで逃げた船長には強烈な避難が集中しています。

ましてや、女性船員は写真で見ると大変美しく、「船長より船長らしい」との意見が沢山出ています。

そうなると、さっさと逃げ出した船長は69歳で、「行動も見た目も醜い」と批判の的になっています。

ニュースでは裁判にかけられるようです

本当にこれが自分が船に乗ってたら?ということを考えずにはいられません。

もし、自分が乗客だったら、高校生に救命胴衣を先に渡せるだろうか?

もし、私が乗員だったらどこまで乗客を誘導できたのだろうか?

と考えてしまいます。

ましてや、この女性船員は家族を養うために勤め始めたのだそうです。

誰しも自分の仕事にプライドを持っていると思います。

そのプライドに「時間」は関係ないのだなと思いました。

また、この事件を聞いた瞬間、「東日本大震災」で最後までアナウンスをして、犠牲になった女性職員さんのことを思い出しました。

宮城県南三陸町で防災放送の担当職員だった遠藤未希さん(24)です。

婚約していて、結婚間近だったのです。

「6メートルの津波が来ます。避難してください」と最後まで慌てず冷静にアナウンスをしていたそうです。

3階建ての防災対策庁舎は全てが波に飲まれました。

遠藤さんは2階でずっと放送して、犠牲になりました。

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庁舎にいた。職員約30人のうち助かったのは10人です。

高台に避難した人からは津波にさらわれる職員の姿も確認できたそうです。

たまたまといいますか、どちらも女性で自分を犠牲にしてまで他人の命を助けようとしたことで、私の脳裏に浮かんできました。

東日本大震災ではいろんなところで助け合ったと聞いています。

ただ、この韓国の旅客船の事件に関しては、助かったかもしれない命だと思います。

乗組員全員で正しい行動を取っていればもっと被害は少なく抑えられたかもしれないと思うと心が苦しくなります。

どちらも素晴らしい女性だけに、残された家族にとっては悔しいと思います。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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