今回は私自身が体験した、ブラックだと思われる「イベント会社」へ試用期間だけの潜入を試みました。
私は、あるジャンルのスポーツが好きでテレビでの特別番組などは欠かさず観ていました。
ここではイベント名までは書きませんが、想像はできると思われる範囲で感想を書いていきたいと思います。
私にとっては、選手を身近に感じられるし楽しいものになる、また続けられるのであればそのまま本採用されて続けるつもりでもありました。
それは初日に起こりました!
すべてのイベント会社が同じだとは思いませんが、主催するイベントが1ヶ月ぐらい前にならないと普段はそれほど忙しいというものではありませんでした。
採用に際しても、最初の面接から2ヶ月ぐらい待ちましたから、私の中では「返事もくれないようないい加減な会社は止めておこう」思った矢先、電話があり「明日から来てください」とのことでした。
言われた時間通りに会社に行くと、そこから2時間ソファーで待たされ、管理の人が「聞いてないわよ」的な感じの対応で記入用紙を渡されました。
その日は私を採用した重役は来社せず、デスクの前にPC1台渡されてほったらかし!
午後2時ぐらいまではPCもなかったのでスマホをいじって時間を潰していました。
二日目に採用担当は来たものの、特に他のメンバーに紹介もなく「次回のイベントでやるステージブースについて考えてくれる?」という一言で1週間ほど放置され、他にどうしていいのかわからない私はイベントのジャンルの動画を観たりネットサーフィンをして時間を潰していましたね。
何も与えられないというのは、本当に辛いものだということを身にしみて理解しましたね。
そこで同じブースを担当する人間に色々教えてもらいましたが、「この会社は、毎月一人辞めていきます」という驚きの会社だったのです!
仕事自体は、みんなそれぞれが自分の仕事をこなしている為、用事がなければほとんどコミュニケーションを取らずPCの相手に黙々と作業をしていました。
他のメンバーもコミュニケーションが足りないのは感じている様ですが、冗談を言うこともなく、ましてや飲み会なんかあるわけがないという会社でした。
10日でギブアップ!
会社が良くないのか、我慢が足りないのか、10日ほどほったらかされて「もう無理、試用期間で辞めよう!」という決意が生まれました。
私のデスクの隣でバリバリ仕事をしていた映像を担当していた人間がとランチに行くことになり「僕、今日で退職するんです」って言われたときは本当に驚きでした!
私が入社して2週間ぐらいが経ったときでしたが、その人も入社1週間で「もう辞めたい」と言い続けていたそうです。
私を含め、社員の半分以上はそのイベントが好きだったり、そのスポーツが好きだったりして入社しているので入ってきたときのやる気は相当のものだったと思います。
にも関わらず、1週間から10日で「辞めたい」と思わせる会社もすごいと思いました。
知人でイベント会社を運営している人に話をしたら、「そんな会社ありえない」と言われてしまいましたね。
試用期間は3ヶ月だったのですが、それを待たずに「辞めたい」と上司や社長に告げたところ「勝手だ」と言われ9月のイベントまではやらされることになりました。
それは辛い最後の半月でしたね。
私は身体にストレス性の発疹が体中にでて、咳や発熱があり病院で診断書をもらい提出しましたが無駄でした。
医師には事情を伝えたところ「これを出せば法的には絶対辞められるから」と言われましたが、そこは紹介で入ったシガラミです。
私は発疹の中、やっと忙しくなったイベントに向けた業務をこなしましたが、そこで問題がありました。
主催会社のこちらが下請けに発注するのですが、下請け会社が聞いた話と違い協力的ではないのです。
後からわかったことなのですが、こちら側がこれまで半年前のイベントの支払いをしていなかったのです。
それはスポンサーからの料金が来年入るという理由からで、支払いがされるかどうかわからいと判断され協力的ではなかったわけです。
それはそうだと思いますが、そのシワ寄せが私に来たのは参りましたね。
イベント当日はてんてこ舞いでした。
イベント終了して1週間ほどで月末だったので、それを区切りに逃げるように退社しました。
まとめ
先日も若手社員が自殺したというニュースが問題になっていますが、気持ちが少し理解できましたね。
人の良心につけ込んで、仕事をやらせるのは犯罪に近いものがあると思います。
また、私が言える立場ではないのですが、仕事を紹介した人間が辞めて自分が困るぐらいなら紹介はしてはいけないとも思いました。
どんな仕事も「合う合わない」があるし、どんな仕事も一緒にやる人間でも変わってきます。
それを押し付けてはいけません!
事情はどうあれ頑張るつもりで入社しましたが、毎月誰かが辞めていくとか飲み会もやらないコミュニケーションもとらない、連絡事項はすべてメール。
目の前にいる人間に対してもメールですから、今時の会社ってこうなのかと驚いたりもしました。
厳密には試用期間3ヶ月は持ちませんでしたが、精神的に限界でしたね。
好きなものは遠くからお客さんとして観る方がいいですね。
ある人が言っていました、遠くから観るときれいだけど近くで見るとゴミだらけの富士山のようだと。
好きな事を仕事にできる幸せもあります。
しかし現実の厳しさもありますが、言われた仕事の内容と違ってるということもあります。
なので「試用期間」というもは自分と会社の両方が見極める期間だと思うのです。
どちらか一方が「NG」といえばもうそれで終わりなんです。
それを引き止めても無駄なんですね。
よく私の頭をよぎったのは「今の自分は一生懸命生きているのか?」という言葉が毎日ようにでてきました。
もしあなたも同じような状況でしたら一刻も辞めるべきだと思います。
自分の人生ですから、人に迷惑をかけないようにしなければいけませんが、犯罪でない限りは我慢しすぎないように自分の人生を全うしてください。
この記事はあなたの役に立つ事を希望しています。
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