太陽光発電・蓄電池のピンポン営業、訪問販売業者の実態2016(3)

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RosiePosie / Pixabay

関東は太陽光発電の訪販業者が多いから、「蓄電池」を押してみようとなったそうです。

そうこうしていると、熊本の大地震が起こりました。

「今こそ蓄電システムの売り時だ!」と考えたAは太陽光発電を設置してても蓄電池は導入してない家庭が多いことから、太陽光発電を設置してるしてないに関わらずピンポンを始めました。

蓄電池と言うのは、文字通り太陽光で発電した電気を溜めておける機械で、「災害用」という色が濃いのも事実です。

昼間の発電している時間帯は余った電気を売ることが出来ますが、夜は発電しないため電力会社から電気を購入しています。

その夜間の電気の購入を減らせたり無くしたり出来るだけなんですね。

正直、太陽光発電は余った電気を売ることができますが、蓄電池はただ溜めておけるだけで経済的なメリットはほとんどありません。

要するに危機管理を意識している家庭しか興味をもって無いということが、益々ピンポイントのピンポン営業になってくる訳です。

熊本の大地震では倒壊した家屋が多かったのですが、無事だった家でも電気や水道が通っていないので避難所に非難を強いられた訳です。

熊本の人ほど「地震がくるとは思わなかった」と言っています。

しかし、停電時でも蓄電池があれば、家中の電気というわけにはいきませんが、自宅で待機が2~3日は可能になってくるわけです。

このところを、話してみようと思ったそうです。

もちろん、煽ってはコンプライアンスに引っかかりますのでほどほどにトークに織り交ぜて営業していくと、蓄電池でアポイントが取れたそうです。

これは本人もかなり嬉しかったようで、自分で考えた内容でしっかり話すことができたことで間違って無かったと自信に繋がった訳です。

その蓄電池を勧めていくにあたって気づいたことは、若い夫婦ほど危機管理に興味があるということでした。

アポが取れたところも30代前半のご夫婦とのこと。

太陽光発電を設置しているお年寄りのご家庭は、売電のことしか頭にない人が多かったと言っていました。

一番心の中で腹立たしかったのは、熊本の震災の話をしているのに、「いつ地震がくるかわからないじゃないか!」いい年配の方に言われたことだと言ってました。

同じ質問をしても、答えは真逆だったりします

いつ地震がくるかわからないから蓄電池は必要ない」「いつ地震がくるかわからないから蓄電池が必要なんだ」と。

停電時には太陽光発電も稼働できませんからね!

これは勘違いしている人も多いのではないでしょうか?

太陽光発電も電力が来てないと発電できないので、天気が良くても停電時には役に立ちません。

なので、停電時には避難所にいかなければいけませんが、蓄電池があれば2~3日自宅待機が可能になってくるわけです。

若い夫婦は子供が小さければ、ご主人に「家族を守らなければ!」という意識が強く働くようです。

お年寄りのご家庭では、「もう先が長くないから」という断り文句が多いことにも驚いていました。

そんな二ヶ月目は6本アポイントが取れたそうです。

その内実際にアドバイザーが話が出来たのが4軒で3軒が契約するという業績を挙げたそうです。

アポイントが取れても後のアドバイザーの確認電話で断わることも少なくないのだとか。

ましてや契約が取れても、クーリングオフやキャンセルになることも結構あるそうで、工事が終わるまではみんなヒヤヒヤものだそうです。

Aは二ヶ月目にしてコツが掴めたようで、要するに訪問する家の数も大事だが如何に相手の興味のある内容に持っていくかとのことでした。

考えてみれば、頼みもしないところから何百万の買い物をしてもらうのですから、訪問販売って恐ろしいですよね!

しかし、契約がきまればそれなりに報酬もあるそうですからギャンブル色もあります。

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まとめ

今回Aは実績を挙げたにも関わらず、二ヶ月の研修期間で退職してしまいました。

やはりベテラン勢がアポイントが取れない中、毎週アポイント取ってくるし契約も決まるので社長に引き止められたそうです。

しかし、契約が取れたからこそ仕事の本質が理解できたのだと、これは大変だと感じたそうです。

会社との雇用契約は二通りあって、フルコミッションか基本給プラス歩合だそうで、もちろんフルコミッションの方が歩合率が二倍ぐらいになるとのこと。

契約が取れず基本給だけの期間が長い先輩は、「手取りにするとアルバイトよりも少なくなるので生活も厳しい」と言っていたそうで、同業他社に転職も考えていたそうです。

同じ内容の仕事なら少しでも基本給が高いところでやりたいのが人情です。

それとAはどんな仕事も、仕事内容よりも重要な事は「だれと組むか!」ということも言っていました。

楽しい仕事も嫌なヤツと組まされても楽しくないけど、嫌な仕事も楽しい人と組むと楽しくなりますよね!

それは私も常日頃から感じているところです。

太陽光発電を付ける時も同じで、ネットで安い業者を注文してもいいが、売りっぱなしでアフターケアをほとんどしない業者も多いので安かろう悪かろうではお金の無駄遣いになってしまいます。

キッカケは「今キャンペーン中であと2軒様をさがしてまして!」「一般販売前の企画で!」「会社で予算組んで安くやりますので、いいなって思ったらご協力下さい」とかだと思いますが、製品よりも会社を選ぶ「」を持って欲しいと思います。

結局はアドバイザーの話を聞いて契約するかしないかです。

プランもそうですが、業者もしっかり調べましょう!

アポインターとクローザー(アドバイザー)が同じ人間の場合もあります。

そうなると報酬も凄いことになるそうですから、一獲千金的に稼ぎたい人には向いているのではないでしょうか?

Aはこの二ヶ月で普段経験できなかったことが経験出来た。

また、それなりに業績も上げることができた。

結局は続けることが出来なかったけど、惜しまれて辞めることは悪い気持ちではないと言っていました。

今回は、主に太陽光発電や蓄電システムの訪問販売に関する業者側で、少しお客さん側の立場の内容も入れてみましたが、電力の自由化などもありますのであなたの知識の役に立てば幸いです。

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