私は「プロ野球 戦力外通告」という番組が好きでいつも観ています。
私自身、好きな事を仕事にして３０年あまりやってきましたが、４０歳を過ぎた頃から毎年限界を感じています。
好きな事を仕事にするということは本当に幸せなことですが、好きな事とはいえ仕事である以上辛いことやしんどいことは付きものです。
また私の場合は誰かに「あなたはクビ！」と言われることがないため踏ん切りがつかず、食えなくてもダラダラと続けてしまいがちです。
しかし、この番組ははっきりと会社から「あなたはもう来年の構想には入っていない」と宣告される選手のこれからを取り上げているので、今後どうするのかハッキリ決めなければなりません。
それも、２０代前半の選手がたくさんいることにも驚いています。
そこに視聴者は食いつくのかもしれません。
２０代前半なんてまだ選手として完成されてない感じがしますがそうではないんですね。
一旦プロの世界に入れば年齢は関係ないのでしょう。
それはわかりますが、どうしても二十歳過ぎぐらいの若者が第二の人生を考えなければならい姿は痛々しくみえます。
これが３０代後半だったら、自分のことのように考えることもできます。
私は４０代なので厚かましいですね＾＾
私の業界ではどうしても２０代前半だと半人前扱いですから、「まだ早いのでは？」って思ってしまいます。
栄光の時
この番組に取り上げられる選手は大体一度脚光を浴びたことのある選手です。
「まさか、あの選手がこんなことになっているとは！」というところも視聴率の為の狙いがあるのでしょう。
それを上手く編集しているので狙い通り「今はこんな状況なんだ」ということが伝わります。
やはりプロスポーツ選手という職業は特殊だと思います。
収入もそうですし、トライアウトのような再生機構も整っているというところですね。
しかしハッキリと第三者からクビを宣告されるのがテレビで流されるのですから本人たちも覚悟がいると思います。
それよりもこの番組で取り上げられたことによって、注目されるかもしれませんね。
大体の選手は放送までに今後が決まっていますから、オンエアーが役に立つということはあまり関係ないのかもしれません。
脚光を浴びた分、首になったことを世間に晒すのですからその分勇気がいると思います。
気持ちのギャップ
番組を観ると、スッキリしている選手とスッキリしていない選手がいます。
顔をみればわかりますよね！
番組上どうなったのかまで流さなければいけません。
なので一応は「この道に行くことに決めました」的な感じで終わりますが、実はその後もあるのでしょうね。
一般の仕事をすると決めて就職したが、再びトライアウトに出る選手もいることは普通に想像がつきます。
その気持は十分に理解できます。
自分ではまだまだ出来ると思っているし、実際身体も思うように動いているのだったら気持ちの整理なんて出来ないのが人情ってものだと思います。
そういう選手はまだ本当に野球選手をする道はないのか？探せばいいと思います。
しかし、実業団とかになるとプロだったプライドも出てくるでしょう。
そこはやりたいことを続けるのか、プライドをとって辞めるのかの選択になります。
そこへ行くとサッカーの「三浦知良」は凄いですよね。
今の若手のサッカー選手が憧れていた存在で、ピークのときのパフォーマンスは出来ないとわかっていても「使ってくれるチームがあるうちは現役を辞めない」というではないですか。
「キング」とまで言われた選手が、プライドも捨ててやりたいことを選ぶって素敵ですね。
話は戻りますが、スッキリ諦めて違う道に進む選手も素晴らしいです。
２０代でも３０代でもこれまでやってきたことは全く違う仕事を一から始めるのは本当に勇気がいると思います。
しかし、ほとんどの選手には家族がいて、子供も２～３人いたりしますから自分のわがままではどうにもならないことも気持ちを整理するのに影響しているのでしょう。
演出の意図なのか、奥さんが妊娠している家庭がおおいですよね＾＾
いつも観て思うのは、今季まで年俸数千万だったりする選手が明日から無職、これは普通なかなかないと思いますがそれまで注目されたりたくさんの報酬をもらってきたのだからそれだけでも羨ましいと思うのは私だけではないと思います。
その分プライドも高くなるのでしょうね。
でも、どんな選手にもいつかは訪れることです。
その時期が早いか遅いかだけで、準備をしているかどうかで第二の人生に大きな影響を及ぼす可能性もあります。
一般の社会でも、「リストラ」があります。
私は経験がありませんが、友人に聞くと「突然前触れもなく、同期がクビになるのをみると怖くて仕方がない」と言っていました。
一般の社会でも「戦力外通告」はありますね。
人生にパプニングは付きものです。
どんなことが起こっても考え方次第、自分の人生ですから腐りたくはないですよね！
あなたはどう思いますか？
第二第三の人生設計は出来ていますか？
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