バセドウ病は完治するのか?治療法や「寛解を目指す」とは?

病気

最近、本田圭佑選手がバセドウ病の手術をしたと報じられて、また、この病名が世間を賑わせてますね。

少し前には、歌手の綾香さんが治療のため芸能活動を休んでましたが、現在は復帰しています。

芸能人にも多いと言われる「バセドウ病」とはどういう病気なのでしょうか?

分かりやすく説明していきます。

バセドウ病とは?

バセドウ病は、体質の変化などにより、甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまう病気で、甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝をコントロールするホルモンなので、過剰分泌から代謝が異常に活発になることにより、全身にさまざまな症状が現れます。

バセドウ病は女性に多いのですが、男女比率は1:4で、甲状腺の病気全体の女性の割合は9割になります。

中高年の女性がバセドウ病になった場合、更年期障害と勘違されることが多いです。

1000人中2~6人が発症していると言われています。

症状の初期頃は、新陳代謝が活発になって、いつもジョギングしているかのような状態になり、汗をたくさんかくようになって、疲れやすくなります。

また、微熱がでたりします。

夜、眠れなくなって、イライラしたり、体重にも変化が現れます。

バセドウ病の代表的な症状ですが、眼が出てくる「眼球突出」になる割合は3割程で、特に喫煙している方に多くでます。

バセドウ病が発症する原因は解明されておらず、また治りにくい病気として知られています。

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治療法は?

バセドウ病の原因は解明されてなくても、治療法は確立されています。
その治療法には次の3種類があります。

・薬物治療(甲状腺ホルモンの分泌をおさえる薬をホルモン値を測定しながら服用します。5年以内に寛解するのは治療者の約40%です。)

・アイソトープ治療(放射性ヨウ素を服用して、甲状腺の細胞の数を減らす方法、2~6カ月で甲状腺ホルモンの分泌は減少してきます。)

・手術療法(甲状腺の一部を残して、切除する方法で、甲状腺を切除することで甲状腺ホルモンの量を調整します。)

これらが、一般的ですが、対処療法と言わざるを得ません。

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完治はどうなの?

完治はという質問は、厳密には、治療を受けて改善した人にしか答えられないのです。

ほとんどの患者さんは「寛解を目指す」ということになります。

(寛解:症状が落ち着いて安定した状態)

どの治療方法もリスクはあります。

薬を服用するということは、副作用との付き合いになります。

手術をすれば、違う疾患が出てくる可能性があります。

「原因が分からない疾患の完治は難しい」という医師の意見もあります。

気持ちの問題というのも、大きな割合を占めています。

しかし、手術で完治したという意見もありますので、諦めず、一番良い治療法を続けて、完治かどうかは自分の判断になるということですね。

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