これからの高齢化時代の社会問題となってきている「認知症」ですが、現在の国内では推定460万人以上と言われています。
認知症は一度発症してしまうと、進行するのみという間違った解釈をしている人も多いと思います。
認知症は食い止める事も出来るし、改善することも可能なんですね。
その為には、どのレベルで、どうすれば良いか?について調べてみました。
まだ完全に認知症だとは言えない「軽度認知症障害」の事を別名「MCI(Mild Cognitive Impairment)」と言います。
このMCIの状態なら進行を止める、あるいは改善させる事が可能です。
初めに重要な事は、「自分はもしかしたら軽度認知症障害(MCI)かもしれない」ということに気づくことだと言われています。
そのMCI期間は大体5年程度だということです。
またMCI期間では1年で脳機能が12%低下します。
大変勇気のいることだと思いますが、取り返しの付く前に一歩を踏み出すにはどうすればいいのでしょうか?
勇気を出して訪ねてみる
現在、脳神経外科・神経外科・精神科などで「物忘れ外来」という科を設置している病院が増えています。
まずここを訪ねてみましょう!
内容は、問診・頸動脈の動脈硬化や脳のMRIなどの画像診査、臨床心理検査などを行います。
実際はなかなかMCIを見つける事は医師でも難しいと言います。
臨床心理検査が重要なポイントを占めてるようで、過去と現在の記憶のチェックが大きな診断に係るというのです。
日常生活に大きな支障を来している場合は認知症に近いと思われますが、支障がわずかならMCIと判断される事が多いそうです。
怖がらず周囲に協力してもらう
物忘れ外来を尋ねる事も重要ですが、MCIの改善方法とは、「認知機能低下を周りの人に隠さない」ということが大変大きいのです。
周りに協力してもらう事が、改善に大きく役立つということですね。
やはり、人間関係や仕事の状況も今のままでいたいと思えば思うほど、隠しておきたいと思うのが人情です。
しかし、怖がらずその真逆の事をする事こそが改善に繋がり、現状を維持できるということなんです。
それと、病院が行っている認知症予防教室に通う事も大きな役割を果たしています。
教室と言っても難しい事をする訳では無く、同じ悩みをもった人同士で行う作業ですので実践者は口々に「楽しい」と言います。
糖尿病対策で認知症予防
認知症に悪影響を及ぼしているのが、高血圧・肥満・高血糖・糖尿病などです。
特に糖尿病は大変危険で、糖尿病対策をすることがMCIを食い止めることにも大変役立ちます。
重要な事は、運動・減塩・禁煙などで、食事をコントロールして、血糖値を上げない努力をすることです。
ご飯の量を減らし、野菜から先に食べると言うことも効果的です。
運動では、2つのことを同時に行うのが大変効果があるそうです。
歩きながらしりとりをする、踏み台昇降をしながら頭の中で計算をするなどすといいそうです。
その時の、運動強度目安は、年齢と安静時心拍数です。
例えば、年齢43歳で安静時心拍数が100だとすると
207-43歳×0.7=177
177-100(心拍数)=77
77×0.6+100(心拍数)=146
となり、運動強度は心拍数が146でしりとりや計算をやるのが効果的です。
この数字は結構「ハアハア」いうくらいの強度です。
まとめ
これから日本が迎える「超高齢化社会」の大きな社会問題となりつつあるとういか、なってしまっている「認知症」ですが、未然に食い止める事ができるということが分かりました。
また、家族や周りの協力によって、改善されるということも分かっています。
日本人が特有の「見栄」や「プライド」を捨てて早くから取り組まないと取り返しのつかない状態になってしまう恐れがあります。
そのためにも、現代社会が認知症やMCIの事をもっと理解して、協力的なっていくことが重要になります。
「もしかしたら、自分は認知症?」と気づくことも早期発見になり、改善に繋がります。
MCIでは、車の運転も可能ですし、記憶に少しの障害が出るだけで肉体は健康なんですから。
認知症も同じで、肉体は健康なのに記憶障害が問題なんです。
人事と思わず、自分の身に置き換えて考えなければいけませんね。
あなたの周りに認知症の人はいませんか?
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