毎年500人ぐらいの感染報告がある「ツツガムシ病」について調べてみました。
ツツガムシ病とは
ツツガムシというダニの一種で、ツツガムシ病リケッチアという病原体を保有している「ツツガムシの幼虫」に刺されることにより感染する感染症のひとつです。
感染して約5日~2週間程度の潜伏期間を経てから症状が出はじめます。
刺されて感染したばかりの時は、身体の自覚症状とも言える、かゆみや痛みもないのではとんどの場合は気付きません。
ツツガムシ病が発症した初期症状は風邪やインフルエンザに似ています。
倦怠感を感じるようになり、食欲がなくなり、そしてひどい頭痛や悪寒と共に、39度から40度の高熱に襲われます。
刺されたところがカサブタのようになり、発疹が出ます。
そのまま放置して治療が遅れると重症化し、多臓器不全で死亡するケースもあるので要注意です。
ダニの活動する春~初夏と秋~初冬の時期に多くみられます。
感染症といっても刺された人だけで、人から人へ感染することはありません。
では、ツツガムシはどこに生息しているのでしょう?
野山や田畑、河川敷などに多く生息しています。
極めて小さな、約0.2ミリのダニの一種で、日本には120種類以上のツツガムシがいますが、人に感染するのは主に、アカツツガムシ、フトゲツツガムシ、タテツツガムシの3種類です。
ツツガムシに刺されて感染症の原因となるのは「幼虫」の時だけです。
成虫は人間や動物を刺すことはほとんどありません。
幼虫は人間や動物の身体を刺し体液を吸います。
ツツガムシ病の治療方法は?
主要3徴候(発熱、刺し口、発疹)が出て、時期や感染の可能性のある所への出入りなどがあれば、ツツガムシ病の可能性を疑い、ただちに病院へ行きましょう。
治療には抗菌薬を用いることで比較的早い回復を期待できます。
先にも書いたように、治療が遅れると重症化して死亡することもありますので要注意です。
ツツガムシ病の予防は?
これからの時期アウトドア派にはたまらない、レジャーには持ってこいの季節です。
家族や友人たちと山に川にと行く機会もあると思います。
そんな楽しい時間や想い出も、怪我や病気が無く安全だったらの話ですよね!
ツツガムシ病を気にしすぎて楽しめないのも、本末転倒になり兼ねませんが、予防法をお伝えします。
完全な予防というのは、たいへん難しいのですが、
ツツガムシの幼虫の発生時期とも言える春~初夏、秋~初冬には野山や田畑、河川敷などの感染地域には行かないことです。
どうしても行く場合には、長袖や長ズボン、長靴に虫除けスプレーなどでダニが近寄らないようにしましょう。
また、帰宅したら早めに着替え、衣類を洗濯することですが、できれば入浴して身体をキレイに洗いましょう。
衣類に付着していたら、家族に感染してしまう恐れがあります。
お風呂に入って吸着される前にキレイに洗い流すことがキーポイントです。
この感染症を調べていて、過去に川から戻ったら、水に浸かっていた身体の一部分がすごく痒くなったことを思い出しました。
「痒み」以外の症状は無かったので良かったのですが・・・
現在、感染や発病を防止するワクチンや予防薬は開発されていませんので「自己防衛」しかないことを覚えておきたいですね。
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