近年、良く耳にするようになった、「ミドリムシ」ですが、ご存知でしょうか?
中学生ぐらいの時に、理科の授業で習いましたよね。
どうしても「ムシ」=「虫」となって、昆虫が苦手な人には、敬遠されがちですが、「藻」の仲間なので、「虫」ではないんですね。
ミドリムシは和名で、正式名称「ユーグレナ」といえば、聞いたり見たりすることもあると思います。
最近たくさんの食品メーカーから製品が出ています。
「ミドリムシ」って身体に良いの?
「ミドリムシ=ユーグレナ」ですが、カゴメ・カルビー・ブルボン・永谷園・ロッテなどいろんな食品メーカーがシリーズ化して製品を販売しています。
ナゼでしょう?
それは、人間のからだに良い栄養素が豊富だからなんです。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸(必須アミノ酸含む)、不飽和脂肪酸(血中の中性脂肪やコレステロールをコントロールする働き)など59種類もの栄養素がバランスよく含まれています。
また、植物にある「細胞壁」がなく、本来でしたら吸収が難しいとされる植物性栄養素が効率よく吸収することが出来ます。
「奇跡の生物」と言われるユーグレナですが、粉末1グラムでミドリムシ約10億匹分あり、日本人が必要とする1日分の栄養素をまかなえてしまうというから「奇跡」と言われるんですね。
燃料にもなるって?
その万能栄養素のミドリムシが、今度はバイオ燃料として研究が進められてるのです。
どれだけ凄んでしょう?
このバイオ燃料は、いすゞ自動車株式会社と株式会社ユーグレナが共同で研究しています。
なんと、来月から実際に、試験的だと思いますが、ミドリムシから作ったバイオ燃料でバスの運行をするそうです。
ミドリムシから作るバイオ燃料は、他のバイオ燃料とは違い、作るのに食料の価格の値上げを心配することもなく、安定的に生産するできます。
また、二酸化炭素の吸収率も高く、大きな畑を必要としないので、バイオ燃料の原料としてかなり注目されています。
2018年には100%ユーグレナから作る燃料で走るバスを運行を目指しているのだとか。
株式会社ユーグレナはアンチエイジング化粧品も制作しています。
まとめ
最近テレビなどで、「ミドリムシを練り込んだ麺」を提供しているラーメン屋さんを紹介している番組をみて、「身体に良いんだな」ぐらいに思ってました。
そんなミドリムシが食品から燃料、化粧品にまで加工することができ、身体にも良く、自然環境にも良いとなると、世界中で研究が始まるのではないでしょうか?
いや、もう始まってるかもしれませんね。
この「万能資源」を安定的に供給することができれば、私達の生活も変わってくると思います。
高速道路のサービスエリアで、ガソリンと電気はできていますが、「ミドリムシバイオ燃料こちら」なんて看板を見る日もそう遠くはないかもしれませんね。
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