老々介護とは・・・
高齢者が高齢者を介護することをいいます。
これは、人口が減少しているにも関わらず、団塊世代が65歳を越えてきてしまっていることによる社会問題でもあります。
高齢者が更に高齢の自分の親を介護する世帯が増えています。
または、配偶者に介護してもらうケースも増え続けています。
厚生労働省が調べた結果によると、65歳以上同士の介護の割合が2013年には、51.2%と半数を越えました。
また、同じ2013年75歳以上同士では29.0%と両方共過去最高で、年々増え続けています。
現状は
老人ホームやヘルパーさんに使うお金があるところはいいが、なければ自分たちでやらなければいけません。
また、老人ホームも「待ち」が多いと聞きます。
老人ホームは金額によってケアやサポートがかなり違ってきますが、大きな金額になることは間違いありません。
夫婦で入所できるほどの蓄えがあって、入所後の毎月の支払が年金内で収まるケースは稀でしょうね。
夫婦で入るからと言って割引があるわけでもなく、単純に2倍ですから、相当な蓄えを必要とします。
お互いが肉体的にも歳を取っている訳ですから、過酷であると言わざるを得ないでしょう。
いくら軽いと言っても、人間一人を抱えたり、持ち上げたりするのは相当な肉体労働です。
それを、365日、数年から十数年経つと自分自身にも介護が必要になってきます。
問題点
これは家庭によって様々ですが、日本人特有に「恥ずかしさ」がでてしまって、他人を家に入れたくないとヘルパーさんを頼むのが拒む方もいます。
それよりも、お金の問題が一番でしょうね。
やはり、年金内では無理だと諦めているところも多いそうです。
核家族化も深刻な問題です。
誰にも相談もせず、自分たちだけで「老々介護」をしていくことのストレスや、介護をしている方もダメになる「共倒れ」になる懸念は黙っていることで倍増してしまいます。
閉鎖的な環境にしてしまったり、外との繋がりを断ってしまったりすることもあるというのも大きな問題です。
まとめ、対策
一番大切なことは、1人や当人同士だけで抱え込まず、誰かに相談するということです。
恥ずかしさや他人だから、お金が無いからと世間との付き合いを断ってしまっては何の解決にもなりません。
また、人によって分からないことも違ってきます。
その質問を誰に聞いていいのかも分からないのも問題です。
そのようなときは、とりあえず、ノートにメモをとっておきましょう。
まずは、市区町村にある「地域包括支援センター」を活用しましょう!
これは全国に4000箇所にあり、ロの介護士や看護師から適切な支援策を教えてもらったり、一緒に対策を考えてくれます。
お住まいの市区町村で聞いてみましょう!
また、他に家族がいれば、マメに連絡をとって協力してもらうとか、近所の住人の方々ともコミュニケーションはとっておいた方が、何かと変化に気づかれやすいです。
とりあえず、困ったことは1人で抱え込まず、親戚やご近所、お友達、ましてや市区町村の相談窓口に行ける勇気だけは持っていて欲しいと思います。
いずれは、誰にでも降りかかってくる問題ですので、まだ若いからと他人ごとではいられませんね。
国の対策を待つばかりでなく、困ったら相談をするようにしましょう!
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